【34時間連続更新】全米が泣いた! そして、大阪は笑った! 「パワプロクンポケット」 第30回

パワプロクンポケット10」12月6日発売!
(C)2007 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.
(社)日本野球機構承認 NPB BIS プロ野球公式記録使用 阪神甲子園球場公認

※ジャケット画像はTSUTAYA onlineに掲出されているものです。
※この文章は電撃パワプロという増刊号のために書かれ、後にブログにアップされたものの再掲出になります。

日本のお笑いの歴史に残るゲームソフトがあるとしたら、
それは「パワポケ」だけなんじゃないかと思う。

翌朝、13時から会社で行われるミーティングに出席するために、倉西は9時過ぎにホテルを出た。時間がないため、行きとは違い、帰りはホテルからタクシーで新大阪駅に直行することにした。倉西は、窓の外の風景を食い入るように見つめている。「楽しかったなぁ、昨日なぁ」。新幹線の座席に身を沈めて、倉西は語りはじめた。

これは前から思ってたことなんだけどさ、日本の正当なお笑いの歴史に残るゲームソフトがあるとしたら、それは「パワポケ」だけなんじゃないかと思う。こう言い切るのも問題はあるんだろうし、お笑いの正当性という定義にも諸説あるんだけど、いつの時代にも人が求めてしまう、頼ってしまう物語とか、常識とか、そういうものをちゃかすことじゃないかと思うんだよね、お笑いの本質って。そして、そこにね、はっとするような心の動き、感覚が生まれる。感動っていうと大げさだけどさ。普通のゲームにはほとんどできていないそれを「パワポケ」だけはすんなりできている気がする。そりゃそうなのかもね、あのスタッフだもんね。笑いが日常の中にあるし、長いつきあいの中で信頼しあえるスタッフもいる……みたいな? まぁ、そんなこと言ってもあれなんだけどさぁ。

※この文章は2006年5月に書かれたものです。
※「パワプロクンポケット」シリーズの公式サイトはこちらです。