【34時間連続更新】全米が泣いた! そして、大阪は笑った! 「パワプロクンポケット」 第31回

パワプロクンポケット10」12月6日発売!
(C)2007 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.
(社)日本野球機構承認 NPB BIS プロ野球公式記録使用 阪神甲子園球場公認

※ジャケット画像はTSUTAYA onlineに掲出されているものです。
※この文章は電撃パワプロという増刊号のために書かれ、後にブログにアップされたものの再掲出になります。

この企画の最後は、実は立案された当初から定められていた。取材を終えた倉西が帰りの新幹線の中で西川に手紙を書き、その手紙に西川からの返信をもらってしめるという流れだ。倉西は、この企画を通して徹頭徹尾、身体を使うことを意識していた。普段のようにiBookに向かって文章を書くだけで、ゲームについては誰よりも自信があるという言葉を操るだけで、「パワポケ」を語りたくはなかったのだろう。だからこそ、大阪から離れて東京という自分にとっての日常に帰ってしまうまでの中途半端な、どこか現実感を喪失した夢のような時間の中で手紙を書き上げようと考えたのだ。日常からズレたところに存在するお笑い。ゲームの常識的な見地からは、ズレたところに立ち位置を持つ「パワポケ」。この企画が、ゲーム雑誌としては常識はずれに長い文章を必要としたのも、そのためだ。
想像していたよりはあっさり、倉西は西川への手紙を書き終えた。西川からの返信は、6日後の夜遅くに届いた。

※この文章は2006年5月に書かれたものです。
※「パワプロクンポケット」シリーズの公式サイトはこちらです。