【34時間連続更新】全米が泣いた! そして、大阪は笑った! 「パワプロクンポケット」 第18回

パワプロクンポケット10」12月6日発売!
(C)2007 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.
(社)日本野球機構承認 NPB BIS プロ野球公式記録使用 阪神甲子園球場公認

※ジャケット画像はTSUTAYA onlineに掲出されているものです。
※この文章は電撃パワプロという増刊号のために書かれ、後にブログにアップされたものの再掲出になります。

ダッシュ」の狙いは明確です。年齢が上がってきてしまっていた「パワポケ」のファン層を、もう一度、低年齢に広げようということです。そのために、彼らが親近感を持つことができるリトルリーグを舞台に選びました。また、メッセージもなるべく難しい漢字は使わないようにしていますし、わかりにくい言い回しも避けています。ところどころ教訓めいた話も入ってますよね? 「いじめはいけません」とか、「動植物は大切にしましょう」とか。この物語を読んで、素直に感動してもらえたらなぁと思います。
何かのニュースで見たんですが、小学校高学年の子たちが「死んだ人は生き返るか?」という質問をされて、1/3くらいがYESと答えていたんですよ。これはあかんなと思いました。死んだら生き返ることなんてないんだよということをもっとちゃんと知ってもらいたいと思ってシナリオを書いたんですが、そのせいでちょっと暗めの話が多くなってしまいましたね。

確かに従来の「パワポケ」に比べれば、「ダッシュ」のシナリオ中で死んでいくキャラクターは少ない。だが、それだけで丸山の言葉を鵜呑みにすることはできない。シナリオ中に死んでいくキャラクターは少ないが、予め死んでいる(設定になっている)キャラクターは多い。その積み重ねがねじれた笑いになっていくのも、「ダッシュ」のシナリオの妙味だ。丸山は、確信犯だ。「パワポケ」自体、シリーズすべてを通して確信犯なのかもしれないが。
また、「パワポケ」にはパワポケポイントという仕様があり、それを消費して裏サクセスをはじめとする様々なお楽しみ要素を手に入れていくのだが、ポイントはサクセスで作った選手を「潰して」手に入れる。手塩にかけて育てた選手を失わなければ(選手登録をしないことが条件)、手に入れることができないのだ。「ダッシュ」のストーリーを待つまでもなく、「パワポケ」にはすでに特撮戦隊物のような独自の死生観が盛り込まれていた。

※この文章は2006年5月に書かれたものです。
※「パワプロクンポケット」シリーズの公式サイトはこちらです。