【任天堂カンファレンス2010 メモ06】普及への課題(1)

任天堂カンファレンス2010(2010年09月29日)/岩田社長プレゼンテーションのメモ

「E3での発表が好評だったこと、また、大成功したDSの後継機であるということに安心はしていない」と。その普及への課題として最初に挙げられたのは「裸眼立体視は実際に体験してみないとわからない」ということでした。既存の映像メディアや紙メディアでは、それは伝えられない、と。まぁ、そうでしょうね。「店頭に試遊台は置くけれども、そこに人を連れてくるのが難しい」とも。そこで……というわけで、3DSを持ち歩いてもらって楽しんでもらおうというビデオが上映されました。が、正直、この前置きとビデオの内容には論理的な飛躍があったように関しました。ただ、ビデオの内容は文句なくすばらしかったです。

メディア批判をしないようにという配慮があったかもしれませんが、この岩田さんの問題提起は、まちがいなくメディア論だと思います。既存のメディアでは伝えられないこと、伝えることの困難が簡単に予測できるものこそが今、価値のあるものなのかもしれません。聖書の昔からそうだったように広義のメディアがなくなることはないでしょうけど、たかだか数十年の歴史しかない戦後日本のメディアは滅びてもいいような気がしましたw 終戦のタイミングで、なぜか生き延びちゃったんですよねぇ……って、全然関係ない話でした。

※このブログの「3DS」に関する記事はこちらです。
※倉西の「3DS」に関するブックマークはこちらです。