#tgs #tgs09 @nobi iPhoneから見たゲームの未来 01 [0925/倉西]

20090925 iPhone 01.JPGさて、と。まず最初になにを書いておこうか……と思ってしまうくらい、ある意味、衝撃的なステージ、セッションでした。25日の午後、メインステージで「iPhoneから見たゲームの未来」というセッションが催されました。これはGAP研究会の発起人でもあるITジャーナリスト、林信行さんが中心となって行われたもので、現状のiPhone(正確にはiPhoneiPod touchとすべきかもしれませんが、長いのでw ここでは総称してiPhoneとさせていただきます)とゲームの関係がまとめられた、すばらしいセッションでした。これは本来、僕たちゲームメディアの側からやるべきものだったかもしれません……という個人的な反省はとりあえずといたしまして、レポートさせていただきます。

ちなみにGAP研究会のGAPとはなにか? ということですが、これはGlobal Advanced Phoneの略だそうです。

さて、話しはじめられた林さんは、まずパリとニューヨークでのiPhoneの浸透ぶりを示す例として、パリでは普通にiPhone用のアプリの広告が展開されているし、ニューヨークではタクシー車内のモニターに、アプリが表示されているというような例を紹介されました。それくらい、iPhoneは広く世界で受け入れられていて、すでに80か国で展開しており、日本国内でも200万台が売れているとも言われているそうです(Appleソフトバンクからの正式な発表はありません)。

ゲームについても、ラグビーカーリングといった、他のプラットフォームでは見かけない競技のスポーツゲームがあったりするわけですが、中には鉛筆を転がして遊ぶ野球ゲームもあったりして、その多彩さは他を圧倒しています。また、先にも挙げた通り、世界80か国で展開されているので、たとえば日本では時間が経ってしまったゲームでも、どこか他の国では十分新鮮に受け入れられるのではないか? と、そういう可能性も示唆されました。

これには大きな意味がある気がしますね。また、今後、さらに多くの国でAppStoreがOPENしていくでしょうから、ますます可能性は広がるわけです。Xboxも確か、かなり多くの国で展開していますが、世界市場は北米、欧州、日本だけではないですよね。そういう視野とビジネスチャンスを広げるという点でも、iPhoneでの展開、タイトル制作には、意味があるのではないかと思います。

iPhoneでのタイトル制作〜アプリ公開は、一説には「21世紀のゴールドラッシュ」とも言われているそうです。あながち冗談ではないかもしれません。たとえば115円のアプリでも、日に10000本ダウンロードされれば、売上は日に115万円です、当然。そういう例が、いくつもあるのです。