#tgs #tgs09 iPhoneから見たゲームの未来 03 [0925/倉西]

20090925 iPhone 03.JPG続きまして登壇されたのは、カプコンの手塚武さんです。手塚さんは、「バイオハザード」シリーズのiPhone版を手がけられている方にして、Appleも認めるiPhoneアプリのUI(ユーザー・インターフェイス)に関する権威です。最新作は「biohazard4 Mobile edition」なのですが、この「bio4 Me」、知ってました? この9月のシルバーウィーク中は半額で販売されてたんですよね。僕もtwitterでそれを知りまして(appbankさん、ありがとうございました)、すかさずゲットしていました。その話題に触れられた手塚さん……。

「リクエストがあれば、期間の延長を……」。

ここで会場から拍手が起こり、なんと! TGS期間中の半額セール延長が決定しました。「こうやって手軽に価格が変えられるのも、iPhone、AppStoreならではですね」と、手塚さんも笑顔でおっしゃってましたが、このリアルタイム感は、かなりよかったです。

さて、本題のお話は、手塚さんが取り組まれているVisual Padという考え方についてでした。御存知の通り、iPhoneは全面がタッチスクリーンになっていますから、いかようにもボタンが配置できるわけです。ただ、ここに一定の法則性といいますか、デザイン言語のようなものを設定して、マニュアルなしでもだれでも直感的に楽しめるようにしようというのが、Visual Padの考え方です。

画面を見ていただければおわかりかと思うのですが、ボタンの配置は、通常の家庭用ゲーム機のコントローラに似ています。また、機能や画面表示もそれに近しいのですが、iPhoneでそれをやると、極めて直観的になるといいますか、1行程省略されるのがおもしろいですね。なにがしかのサブメニューを開くと、家庭用ゲーム機では開いた状態を維持して、コマンドを選択して決定することになるのですが、iPhoneの場合は、操作としては選択がそのまま決定になります。なにあたりまえのこと書いてんの? と思われるかもしれませんが、実はこの差が意外に大きいわけです。

ぜひ、「bio4 Me」で御確認ください。