「FFCC ROF」ファーストインプレッション その2

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(その1から続く)

そして、現時点で、僕が「ROF」最高のポイントとして挙げたいのはシナリオです。それもストーリーではなく、セリフの1つ1つ、そして演出です。なんか笑わされます。あの姉弟をはじめ、登場人物たちのセリフがいちいちいいんですよね。具体的に書いてしまうのはあれですが、僕が衝撃を受けたのは最初のボス戦に入るところでした。その前にも姉弟のかけあいで、かなりいい感じのセリフが展開され、ボス戦に入る時には画面がぐいーんとなるエフェクト(なんとなくわかりますよね? 「FF」ではよくあるパターンです)が表示されるのですが、あの弟! ボスモンスターの前で手を振ってるんですよ! おバカな会話を続けた挙げ句、満面の笑顔でボスに背を向けてこちらを向いて、手を振りながらぐいーんとかなってました。かなり衝撃的でした。

なに言ってんの? とか思われるかもしれませんが、これは実際にプレイしてもらわないとわからないというか、細かく書いてしまうとあれなので、ぜひ、実際に楽しんでみてください。ゲームのシナリオで笑いをとろうとすると、けっこうすべることが多いと思うのですが、「ROF」はすべってません。さらに、今ふうのセリフ回しはすべるを通り越してコケることが多いのですが、それも「ROF」はクリアしています。別に今ふうな言葉を使っているというわけではないのですが、セリフ回しの感覚が新しい。そういう積み重ねの上にぐいーんとか、「FF」らしい演出が入ってくるわけです。いや、すごいなぁ。

さらにいえば、シナリオの人、好き勝手に書いてるんじゃないかとか思ったりもして楽しんでいたのですが、プレイ開始から2時間くらいのところで、衝撃的なイベントが発生します。これはストーリー上、かなり重要なもので、実際に「えぇっ!?」となるようなものです。そこの演出がまたよかったです。もちろん笑いは一切なくイベントシーンは進むのですが、そこまでのシナリオにうまくノッていた(あ、見方を変えればノセられていた)僕には、本当にストレートにそのイベントの意味するところが入ってきました。この展開は秀逸です。うまくは説明できないのですが、個性的なシナリオがあり、そしてそれを前提にして、見ようによっては乱暴に感じるかもしれない、がつんとくる演出がある。ストーリーを追いかけるのも楽しみです。

なんかこう、細かなことを、力を入れて書いてしまったような気がしないでもないですがorz 発売されたばかりのソフトなのですいません、具体的なことはかんべんしてください。また、現在、まだシングルプレイを進めている段階です。これと平行して、そろそろマルチプレイにも手を出そうかなと思いまして、デンゲキニンテンドーDS編集部に顔を出してみたのですが、まだ誰も出社してねぇ!(原稿執筆時点) 僕がマルチプレイを遊びたいので、大至急、出社してください。マルチプレイについても含めて、また、書かせていただきます。

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