GOLD FINGER(第1回)

(C)CAPCOM CO.,LTD. 2007 ALL RIGHTS RESERVED.
POWER GRAPHIXXの面々とのクエストですごい弓を手に入れた僕は、ガンナー装備を何にするか考えました。そもそも、弓を作ったのは辻本プロデューサーにすすめられたからだった……ということで、辻本プロデューサーのギルドカードを見てみると、装備はデスギアSシリーズでまとまっています。デスギア装備でまとめると、連射が発動し、溜めの時間が短縮されます。なるほどなるほど。さすがに上位の素材が必要になるデスギアSシリーズでそろえることはできませんでしたが、デスギアシリーズであれば、あといくつか縞模様の皮を手に入れれば、そろえることができそうでした。縞模様の皮は、ガブラスから手に入れることができます。村長クエスト「古塔調査も楽じゃない」の目的がガブラス20頭で、まだクリアしていなかったので、まぁ、まちがいなくそろうだろうと、そう踏んで出かけました。

目的は、もちろん軽く(軽くですよ、軽く!)達成しましたが、縞模様の皮は足りませんでした。弓ができたばかりだったのがうれしくて、デスギア装備にすごい弓で無理矢理出かけたのですが、成功報酬が少ない。それまで太刀、もしくはガンランスにゴールドルナシリーズで成功報酬の多さに慣れていた僕には、通常の成功報酬が、ものすごく少なく感じられました。物欲にとりつかれた、僕の目には……。

一方そのころ、僕が知っている数少ない僕よりハンターランクというか、まぁ、技術的なレベルの低いハンターさん(仮にAさんとします)も、転機を迎えつつありました。2人でいっしょに回ってハンターランクは4まで上がっていました。そう、上位です。僕が誰かを上位に導いたのです! この感動は本当に大きなものがありました。いつかまた、それについては書こうと思っているのですが、さすがにその段階になってくると、Aさんも装備や武器にこだわるようになっていました。また、僕が「弱点属性を狙うのが極めて重要だ」などと知ったかぶりをするので、攻撃力よりも属性を重視するあまり、なんだか無駄にいろいろなものを作りはじめていました。火属性の太刀……水属性の双剣……いや、使えないでしょ? そもそも。そして、やはりAさんも、かつて僕が通ったのと同じような道を歩みはじめていました。激運。激運がほしい。そして素材をざくざく手に入れて、いろいろ作りたい……。物欲が、Aさんの心を静かに深く、黒く染めはじめていました。

「倉西さんと同じ、金色のがほしい」。

ゴールドルナシリーズと激運については、自分がそろえた時に自慢していました。その時はまだ、Aさんは何を言われているのかわからなかったようなのですが、気づいてしまったようです。激運でより多くの素材を手に入れれば、いろいろ作れるはずだということに。あのね、僕がこれを手に入れるためにどれだけ苦労して、どれだけ金火竜を倒したかわかる? いや、まぁ、今はもう倒せない相手じゃないけど、でもね、油断するとやられるし、はっきり言って自信はある、自信はあるけどさ、う〜ん……ん? 待てよ……Aさんのゴールドルナシリーズをそろえるということは、金火竜ともう一度、何度も何度も戦うということで、それはすなわち……。

(第2回に続く)

モンスターハンターポータブル2nd 初心者講座電撃PlayStationの公式サイト【DENGEKI PLAYSTATION ONLINE】にて、驚くほどヘボい攻略講座を開設! 初心者ハンターさんは反面教師に、上級ハンターさんは笑いのネタに、ぜひ、御一読ください。