GOLD FINGER(第1回)
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目的は、もちろん軽く(軽くですよ、軽く!)達成しましたが、縞模様の皮は足りませんでした。弓ができたばかりだったのがうれしくて、デスギア装備にすごい弓で無理矢理出かけたのですが、成功報酬が少ない。それまで太刀、もしくはガンランスにゴールドルナシリーズで成功報酬の多さに慣れていた僕には、通常の成功報酬が、ものすごく少なく感じられました。物欲にとりつかれた、僕の目には……。
一方そのころ、僕が知っている数少ない僕よりハンターランクというか、まぁ、技術的なレベルの低いハンターさん(仮にAさんとします)も、転機を迎えつつありました。2人でいっしょに回ってハンターランクは4まで上がっていました。そう、上位です。僕が誰かを上位に導いたのです! この感動は本当に大きなものがありました。いつかまた、それについては書こうと思っているのですが、さすがにその段階になってくると、Aさんも装備や武器にこだわるようになっていました。また、僕が「弱点属性を狙うのが極めて重要だ」などと知ったかぶりをするので、攻撃力よりも属性を重視するあまり、なんだか無駄にいろいろなものを作りはじめていました。火属性の太刀……水属性の双剣……いや、使えないでしょ? そもそも。そして、やはりAさんも、かつて僕が通ったのと同じような道を歩みはじめていました。激運。激運がほしい。そして素材をざくざく手に入れて、いろいろ作りたい……。物欲が、Aさんの心を静かに深く、黒く染めはじめていました。
「倉西さんと同じ、金色のがほしい」。
ゴールドルナシリーズと激運については、自分がそろえた時に自慢していました。その時はまだ、Aさんは何を言われているのかわからなかったようなのですが、気づいてしまったようです。激運でより多くの素材を手に入れれば、いろいろ作れるはずだということに。あのね、僕がこれを手に入れるためにどれだけ苦労して、どれだけ金火竜を倒したかわかる? いや、まぁ、今はもう倒せない相手じゃないけど、でもね、油断するとやられるし、はっきり言って自信はある、自信はあるけどさ、う〜ん……ん? 待てよ……Aさんのゴールドルナシリーズをそろえるということは、金火竜ともう一度、何度も何度も戦うということで、それはすなわち……。
(第2回に続く)
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