深夜、青山一丁目で弓を作った。(第3回)

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(前回からの続き)

「やるじゃないですか、倉西さんが捕獲するとは思いませんでしたよ」。

半澤君にからかわれましたが、満足です。ゴールドルナシリーズで激運発動、そして捕獲。もう、やる気満々ですからw

「じゃあ、行きますか」。

「えっ? いくの? 小松いないし、3人だから厳しくねぇ?」。半澤君が斉藤君の提案に返しました。小松君の代わりが僕ですからね。その不安もわかります。

斉藤君の提案は、このまま上位のグラビモス亜種に挑もうというものでした。その名前を聞いて、僕も一瞬、ぎょっとしました。福岡出張に行った際に男塾先輩から「グラビモス亜種、倉西さん、やりましょうよ、あいつは難敵ですよ。今まで倉西さんが多少なりとも培ってきたと思っている「モンスターハンターポータブル2nd」のノウハウが、まったく通用しませんから、ヤツには」などと、脅されていたからです。それでも、沼地のグラビモス亜種(上位)はキークエストですから、避けては通れない相手です。結局、挑むことになりました。

……勝てませんでした。斉藤君は順調に尻尾を斬っていたのですが、半澤君と僕がやられて、クエストは失敗しました。先に書いた通り、僕には満足な装備がありません。何を持って行っても役には立てそうにない。ただいたずらに回復薬を消化して、そして力尽きるだけです。このままでは、僕は何の役にも立たない男だ。2回目の挑戦で3落ち(三回、力尽きました)して、さすがに僕も考えました。なんとかしなければ、このせっかくのチャンスにグラビモス亜種が狩れないばかりか、僕自身の尊厳にも関わる。それでも、まともに考えたらヤツにはまったく近づけない……近づけない……のか……。

圧倒的な閃き。

ここで僕に何かが降臨しました。キタ! これだ、この方法があった!! アイテムボックスをチェックして、その準備をしてクエストに出ました。僕はまったくといっていいほどヤツに近づきませんでした。この作戦のためには死なないことが第一です。ヘビィボウガンでやってきた半澤君がエリア4の高台から攻撃を加え、この3回目は、順調に進みました。「うわ! いってぇ〜」。フロストリーパーで斬りかかった斉藤君が何かの攻撃を受けてふっ飛ばされました。かなりのダメージを受けています。

今だ! 喰らえ!!

僕はすかさず閃光玉を投げました。黒鎧竜が苦しそうなうめき声を上げてよろめきました。

僕が考えた作戦はこれでした。グラビモス亜種には閃光玉が効きます。攻撃面では全く役に立てず、遠隔攻撃もできない僕がサポート役に徹するとすれば、閃光玉を投げるというのが一番わかりやすい。「ナイス! 閃光!!」。斉藤君がすかさず回復しました。この時は奇跡的に僕の閃光玉が決まり続け(一発でダメなら何発も投げましたからね!)、攻撃こそできなかったものの、何度も二人のピンチを救いました。閃光玉は5発まで持つことができます。その材料である素材玉と光蟲は10個ずつ持つことができますから、合計15個、閃光玉を投げることができます。この15発を、みんなの体力がピンチになった時だけに使うと決めてかかれば、かなり有効に使うことができます。生命の粉塵を使ったり、広域化のスキルで僕が直接体力を回復してあげるというのとは違いますが、事実上、僕が回復させてあげている(回復のチャンスを作ってあげている)ということになるわけです。すばらしい。

(最終回に続く)

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