【電撃ゲームス】『ポケモン』に続いて『モンハン』! なんと贅沢な秋冬でしょうw

※この文章は電撃ゲームス 10月15日発売号に掲載されたものです。

なにはなくとも、今回は『ポケットモンスター ブラック』『同 ホワイト』でしょう。先日開催された任天堂カンファレンス2010でも冒頭で説明された通り、2タイトル合算ではありますが、予約だけで188万本が集まり、発売初週で(発売日が土曜だったため、土日の2日間で)255万本を売るという大ヒットとなりました。また、その翌週には早くも300万本を突破、今回分の集計では合算で約340万本という数字を叩き出しています。『Newスーパーマリオブラザーズ』や『おいでよ! 動物の森』といった大ヒットタイトルも多いDSですが、(やっぱり2タイトル合算ではあるのですが)このペースはそれらを上回る勢いだそうです。これから年末年始の商戦に向けて、軽く500万本達成! というようなことになるのでしょうか?

また、読者購入ランキングでも『ブラック』『ホワイト』が1位を獲得しました。ここ何作か、『ポケモン』のメイン層が低年齢化し過ぎているのではないかという懸念がささやかれていましたが、電撃ゲームスの読者がこれだけ支持しているのですからw どうやらそれは杞憂に終わったようです。周囲で話を聞いてみると、購入の理由として「登場するポケモンが一新されている」ということを挙げるユーザーが多かったです。「新しいんなら、ひさしぶりにやってみるか」と……そういうことなのでしょうか。それだけとは言い難いでしょうが、これが大きな理由になったのだとしたら、ゲームの事前情報が有効に機能した例として、ゲームメディアに関わる人間としてはうれしいところです。

他には、『ポケモン』のインパクトが大きすぎてやや目立ちませんが、『ぽかぽかアイルー村』が約50万本に到達していることも見逃せないポイントではないかと思います。すでに『MHP 3rd』の発売日が発表されていて、なおかつそれほど遠いわけではないという状況で数字を伸ばしているということは、評価できるのではないかと思います。じっくりと数字を伸ばしていってくれれば、『モンハン』への別な入り口ができて、『MHP 3rd』やそれ以降のタイトルにも大きく期待できるようになります。

それにしても早いもので、いよいよ年末商戦です。目玉と目されていたニンテンドー3DSの発売は2月になってしまいましたので、今年の年末商戦は『モンスターハンターポータブル 3rd』が席巻することになります。それはそれで当然だとは思うのですが、他にタイトルがまったくないというわけではありません。特にPSPタイトルを中心に、売り逃しのないように、1本でも多くゲームソフトが売れてくれないかと願うばかりです、はい。(倉西誠一/201010041604)