【i Love iPhone × Game SEGA】『ソニック4』はiPhoneに特化した調整を行っています #iPhonejp #TGS2010

※i Love iPhone × Game 2010.09.17 Tokyo Game Show レポートリンクまとめは、こちらです。

登壇者
株式会社SEGA 第二CS研究開発部企画セクション
長原俊之／宮本裕司 氏

SEGAからは、現役バリバリの開発者お二人が登壇されました。

「みなさんはいろんなアプリの紹介をされていますが、僕たちは一点押しです！　16年ぶり、完全新作の『ソニック』です」。

このセリフからスタート。元気があってよかったと思います、すごく。しかも、その一点押しのタイトルが『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードI』。これまた元気があってよろしいです、ほんとに。

さて、その『ソニック4」。まず驚かされるのはXbox 360、PS3、Wii、iPhone／iPod touchの4機種対応で開発が進められているということ。家庭用の3機種は、まだ、いいと思うんですよ、似たようなコントローラがついてるわけですから（Wiiも、リモコンを使わなければ同じです）。iPhoneはまったく違います。ただ、逆にiPhoneはマルチタッチディスプレイを採用しているので、コントローラ／操作系自体はどうとでもなる……とも言えます。でも、やっぱり大胆ですねw

『ソニック4』のポイントはスライドにある通りなのですが、iPhone版に向けたチューニングはかなり細かく行われているそうです。たとえば入力判定にも幅を持たせて、多少入力が早かったり遅かったりしてもキャラクターが反応するようにしているとのことでした。その点は物理的にボタンを押し込むコンシューマ機とは異なる配慮が必要だと考えているとのこと。「多少指がずれても大丈夫」な程度だそうです。ありがたいかも。ジャンプの判定でも、コンシューマ機では長押しで高く跳び、ちょんっと押すと短く跳ぶところを、iPhone版ではちょんっと押しても長く跳ぶようにするといった調整も入っているそうです。

また、実機でのデモも公開されたのですが、トロッコに乗るステージやなつかしのスペシャルステージ（わかります？w）で画面が回転するのはiPhoneならではの仕様だそうで、さらに、ここは当然、本体を傾けて操作するようになっています。「iPhone本体を傾ける操作はWiiのリモコンとも、PS3のシックスアクシスとも違います」とおっしゃっていましたが、僕もその通りだと思います。コントローラを振り回したり傾けたりするのではなく、モニターを抱えて回してるようなものですからね、iPhoneの場合は。ちなみに、トロッコステージでは、かなり気持ちよく画面が回転していました。さすが、スピード感のソニックです。

「海外で人気のあるタイトルですから、海外のファンの声も含め、多くのフィードバックをいただいて、それを反映させています。自信をもって作ってます」。

そうおっしゃってましたが、なるほど、と。今、コンシューマゲーム業界は、大手になればなるほど海外市場を売上拠点として意識せざるを得なくなっています。また、日本とは異なり、PSPやDSといった携帯ゲーム機があまり受け入れられてはいないので、ソフトメーカーとしては海外での販売を考えてXbox 360、国内ではスペックの近いPS3というような切り分けを考えざるを得ませんでした。ただ、国内もPS3では……ということもある中、海外市場を見据えてiPhoneに取り組むというのは、今後、可能性のあるトレンドかもしれません。たとえば、まずはPSPで作って国内市場に供給し、iPhoneでそれを全世界に向けて……という流れも、考えられるのではないかと思います。

『ソニック4』は2010年、全世界、全プラットフォーム同時期発売予定です。どのように受け入れられていくのか、楽しみです。

i Love iPhone × Game 2010.09.17 Tokyo Game Show

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