【サガ20周年記念】時田貴司氏インタビュー その2 #saga

サガ_6月02写真.jpg20周年を迎えて、今のゲームや『サガ』シリーズに感じること


──『サガ1』発売から20年。ゲーム機は大きく進化しましたが、一番印象に残っている進化は何ですか?

時田 PS時代ですね。グラフィックが3Dになり、メディアがROMからCDになって容量が飛躍的にアップしたこと。この2つの変化で、ゲーム開発は大きく変わりましたね。

──『サガ』シリーズのなかで最も思い出深い作品は?

時田 最初から最後まで開発にかかわった『サガ1』かな。「なんでもアリのRPG」というユニークなスタイルの作品を、河津さんと一緒に形にすることができたので。

── 20年を経て、時田さん自身のなかで変化したこと、逆に変わっていない部分はありますか?

時田 PS2くらいまでは新しいことを率先してやってたんですが、技術的な部分はもう1周したと思うんです。今は時代が一巡して、3Dだからすごいということでもなくなってきてますし。ゲームに限らず今の時代は、多機能でものすごく便利なものより、もっとわかりやすくてお手軽なものが求められてる気がします。これは僕自身が20年前に立ち帰っている部分もありますが、無理に3Dやハイスペックにするのではなく、昔のままでいいものもあるのかなと。

──時田さんにとって『サガ』とはなんですか?

時田 ゴチャゴチャしててもいいから、おもしろいものを作ろうというコンセプトが中心にあるゲーム。それこそ、おもしろければなんでもアリというスタンス。そこは僕自身のゲーム作りにおける原点にもなってると思います。

──最後に、ファンへのメッセージをお願いします。

時田  僕が『サガ1』を作っていて楽しかったのも、みなさんが『サガ』をプレイして楽しいのも、自由にいろいろできるという点で同じだと思います。それを共有して『サガ』の新作を出せたらいいですね。機会があれば僕も手伝いますよ……モノクロのドット絵を描くくらいなら(笑)。

(終わり)

※インタビュー全文は電撃ゲームス 6月18日発売号に掲載されています。

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