#dgames #mh3 【狩られ道亜種】モンスターハンターフェスタ'09を終えて…… ロングインタビュー COMPLETE EDITION 参 [倉西]

※この文章は電撃ゲームス Vol.3に掲載されているものの完全版です。

木下:翌週の大阪大会には、昨年のチャンピオンチーム、もうゲネポの2人が出てきてくれました。彼らも含めて、名の知られた、ハクのあるチームが生まれて、そして何度も出てきてくれるということは、ゲーム大会にとってうれしいことですよね。

ーーもうゲネポの名前が呼ばれたり、2人がステージに上がったりすると、お客さんから拍手が起こってましたもんね。

木下:藤岡は彼らのことを「モンハンアスリート」と呼んでるんですが、彼ら自身も楽しんでいて、それがお客さんにも伝わっていく、あるいは彼らに挑むいろんな新しいチームが出てくるといういい流れができています。大阪大会では、その傾向が見えてうれしかったですし、僕自身もすごく楽しませてもらいました。

辻本:プライドのぶつかりあいなんでしょうね、きっと。大勢のグループで出てきてくれたユーザーさんたちも、普段、みんなでわいわいやっているのとは違う緊張感や結果があったんじゃないかと思います。「勝たなあかんねん!」というような気持ちのぶつかりあいがあったと言えるかもしれません。また、回を重ねてきて、はじめて女性が地区大会代表として決勝大会に進みました。これは以前からそんなケースもあったらいいなという願望があったのですが、今回、大阪大会で実現しました。また、大阪大会代表になったJuiceというチームの2人は、離れた町に住んでいて、普段はオンラインでのみ練習していたんですね。見ず知らず同士だったのが、オンラインで意気投合して練習しはじめて、最初はモンハンフェスタに出ようなんて思っていなかったのに「けっこういいタイムなんじゃない? じゃあ、出てみようか」という感じで出てきてくれたんだそうです。オンラインゲームである以上、こうしたチームにも出てきてほしいと思っていましたし、彼らが地区大会を勝ち上がってきたということにも価値があったと思います。

木下:ロックラックの闘技大会の仕様自体が、開発中からモンハンフェスタを意識してましたからね。Juiceみたいな、オンラインで出会ったチームが出てきたらいいなぁと思いながら、作っていました。

辻本:東京、大阪に続いた名古屋大会って、けっこうおもしろい位置づけになりましたね。東京からも大阪からもそう遠くはないので、三大都市から集まってくるんですよ。なので、出場者も来場者も多い大会になりましたし、(スケジュール的に)前半戦最後の大会になったのでラギアクルス討伐の戦略も固まっていて、わずかなミスも許されない決勝戦になりましたね。あ! 名古屋大会の木下と言えば!(笑)

木下:……その話、するんですか?

辻本:するやろ。

木下:自分から言わなきゃ、みなさん忘れてますって……はい、言います、言えばいいんでしょう……。僕、名古屋大会のステージでMCの宇佐美(友紀)さんに名前、忘れられたんです。

ーーえっ? あ、僕、その時、セカンドステージを見ていたので、全然知りませんでした。今、はじめて聞きました(笑)

木下:ほらぁ、だから言いたくなかったんですよ……。

辻本:楽屋裏でも「あの水色のTシャツの人、誰ですか?」って聞かれてたし、そもそも福岡大会のステージでも段取り忘れてめちゃくちゃになってたもんなぁ。

木下:僕の話はもういいじゃないですか。そうそう、札幌大会と言えば……。

ーー言ってませんよ、札幌大会って。