#dgames 【原稿料はウォレットで】「PSP go」の発売でダウンロード販売は主流になるのか!?(前編)

※この文章は電撃ゲームス11月20日発売号に掲載されたものです。


遊びやすさならダントツで上!
かくもすばらしきダウンロードの世界

 PlayStation3(PS3)&PlayStation Portable(PSP)のネットワークサービス「PlayStation Network」(PSN)について取り上げるこのコラム、今回はソフトのダウンロード販売についてです。去る11月1日、PSPの最新バージョンである「PSP go」が発売されました。従来モデルよりコンパクトな形状となり、液晶画面はもキレイになっているなど改良点は多数ありますが、その最大の特徴は、ソフトをすべて「PlayStation Store」(PSストア)で購入するダウンロード専用機である点でしょう。


ライター.jpg家電もすべてソニー
(編)

ダウンロード版がどうこう以前に、ハードとしての完成度が高く、ガジェット好きにはたまらない「PSP go」。すでにPSPが3台あるのに買っちゃった!

 ゲームのダウンロード配信自体は、従来のPSPPSP-1000/2000/3000)でも行われていたので、特に真新しい要素ではありませんが、ソフト媒体であったUMDドライブを廃し、ソフトの購入手段をダウンロードオンリーにしてしまったのは、正直かなり思い切ったことをしていると思います。ダウンロード版のみの販売方式の是非には賛否両論があると思いますが、主な利点を挙げると、(1)ネットに繋がっていれば、欲しい時に即、確実に購入できる(売り切れた人気作を探して、色んなお店をさまよう必要がない)。(2)UMDからデータを読み込む必要がないので、同じゲームでもUMD版と比べると処理速度が格段に早い。(3)いちいちUMDを持ち歩かなくても、複数のソフトをインストールして、手軽にプレイ可能、といったあたりでしょうか。

 特筆すべきは(2)で、実際に『ペルソナ3ポータブル』のダウンロード版を購入してプレイしましたが、あまりの速さに感動すら覚えましたよ。データの一部をメモリースティックデュオにインストールすることでローディング時間を短縮する「メディアインストール」機能に対応しているタイトルなら、UMD版でも引けは取りませんが、その数はまだまだ少なく、ほぼすべての作品でダウンロード版に軍配が上がるのが現状です。ローディング時間の長短は、ゲームそのものへの評価を左右しかねない重大な要素なだけに、ダウンロード版のアドバンテージは計り知れないと言っても過言ではありません。
 では、これからのゲームはダウンロード版が主流になるのかと、そうとは言えないのが現実の難しいところ。追加コンテンツのダウンロードや、最初からダウンロードオンリーなゲームアーカイブスなどでPSストアを利用している人も、UMD版でも発売される一般タイトルを、ダウンロード版で購入するのには抵抗がある、という人が多いのではないでしょうか?

(後編へ続く)

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