【電撃ゲームス】Forza 3について話を聞いてきた その1(megane)

001.jpgForza Motorsport 3』の開発スタジオ「Turn10」のシニアゲームデザイナー 谷口 潤氏が、東京ゲームショウに合わせて来日していたので、お話をうかがってきました。

ちなみに谷口氏はもともとセガで『セガラリー2』や『セガツーリングカーチャンピオンシップ』などを手掛けてきており、2007年よりTurn10に所属しています。『Forza 3』にまるまる関わってきた氏のレースゲームに対するこだわりなどもお伝えいたします。

今回、谷口氏に紹介してもらったのはレースに関する新要素のほか、メニュー周りなどの新要素、新コースなど。まずはユーザーからも要望が高かった新コース「富士見街道」について、デモプレイにて紹介してもらいました。

002.jpg「富士見街道」はもともと初代である『Forza 1』にて収録されていたコース。富士山が見える北関東の架空のコースという位置づけになっています。日本の峠道をよく考えて作られたコースレイアウトが特徴的で、某峠レースマンガのホームコースにある「4連ヘアピン」なども富士見街道内には収録されています。

実在の峠コースではなく、架空のコースにしたのは「峠そのものを再現しようとすると、狭くなりすぎる」というのが理由の1つだそうです。ハイパワー車で走ろうとすると、ブレーキを踏んでいなければいけない時間がどうしても多くなってしまい、ストレスがたまってしまうからだそうです。

富士見街道に関しては、道幅そのものは日本と同じ幅にしながらも壁際までのセーフティーゾーンを多く取ることで、ツイスティな見た目と運転しやすいコース幅を確保しているとのことでした。

また、初代『Forza』での富士見街道は、ある地点からある地点までの道で競い合う「Point to Point」専用のコースとなっていて、ある意味一方通行のようなコースでした。本作ではもう1コース補う形で追加され、全長16.3kmの周回コースとして生まれ変わりました。

ちなみにドイツの「ノルドシュライフェ」(ニュルブルクリンク北コース)は全長約23km。マルチプレイの締めのコースとしてはニュルと並ぶ人気コースとなりそうですね。


谷口氏は、この富士見街道について「つづら折りの狭いコーナーが続くコースですが、ドリフトをすると非常に楽しい」と語っていました。またドリフトそのものについても語っており、「前作でもドリフト走行自体はできるようになっていましたが、そのドリフトが上手いかどうかという判断はされていませんでした。そのため、ラップタイムとは別にドリフトを評価するポイントが加算され、タイムと同時にランキングされるようになっている」とのことでした。


Forza3』より搭載された、失敗してもすぐに何度でもやり直せる機能「リワインド」により、ドリフトの練習も集中して行えそうですね。次回は、ゲームの土台となるシステム周りの話をお届けいたします。

ちなみに、『Forza Motorsport 3』公式サイトでは、この富士見街道をドリフトして駆け抜ける動画が公開されています。

この動画を作成したのは「Team BlackJack」という、初代『Forza』時代から名を馳せていたドリフト走行集団。こちらのYoutubeチャンネルでは、彼らの動画がたくさんアップロードされているので、ぜひ見てみてください。