「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-」ファーストインプレッション(その1)

クリアしました、「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-」。正直に申し上げまして、ちょっと泣きそうになりました、ラスト。さすがに泣かなかったですよ、いちおうね、39歳男性ですから。でもね、ちょっとうるっときました。ヤバかったです。あぁでも、がまんしなければよかったとも、今、思いました。

ファーストインプレッションということなので、ストーリー部分に関することや、攻略的なことは書きません、先にお断りしておきますが。電撃PlayStationの編集長のブログだからって、攻略は期待しないでください。僕がそうとうなヘボゲーマーであることはだいぶ浸透してきたような気はするのですが、それでも職業柄、誤解は受けやすいのでw 念のため、先にお断りしておきました。

まずなんといっても、僕が泣かされそうになったのはGacktさんです。Gacktさんは極めて重要な、個人的には彼が主人公なんじゃないかと思ってしまうキャラクター、ソルジャー・クラス1st、ジェネシスのヴォイスを担当されているのですが、これがすごい。まずなにがすごいって、並み居る本職の声優さんたちの中に入って、一歩も引けを取らない演技……いや、負けてないどころか、圧巻、圧勝の演技です。これには驚きました。たとえば映画を見ていたりしても、僕は演技というのは「そう見えればいい」と思うタイプなんですね。重要なのは形である、と。その視点に立つと、実はあまり声というものを重視しないタイプなのですが、今回は違いました。ジェネシスというキャラクターの造形がちょっとGacktさんに似ているという気もしましたが、そんなレベルを超えて、彼の声はキャラクターと一体化していました。リアルに聞こえるんですよね、何を言っても。「本当に、ジェネシスがここにいる」。ありきたりですが、そんな存在感がありました。

実際、ジェネシスのセリフを自分で発音してみるとわかるのですが、かなりリアリティのないセリフが多いです。ここはストーリーにも触れる部分なので詳細は書きませんが、リアリティがないというか、普段の会話ではまず口にすることのないようなセリフが多い。Gacktさんの演技は、そこにリアリティを生んでいるのです。声優さんというのは、そういうものなのかもしれませんが、決して、そのために過剰な演技をしているわけでもなく、逆にミニマルに進んでいるのでもなく、本当に、この存在するはずのないジェネシスを、見事に、演じ切る……ある意味では描き切ってくれていました。

僕はたぶん、ずっと、こういうキャラクターをゲームの中で見たかったんだと思います。

(その2に続く)

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※画像は、TSUTAYA onlineに掲出されているものです。
クライシスコアファイナルファンタジー VII− FF7 10th Anniversary Limited
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