Silver Moon(第1回)
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ライトボウガン。すごい弓を作り、古龍を狩りまくるという快適な弓ライフを送っていた僕にとって、まだ未知の武器でした。ちょうど弓用にガンナー装備のゴールドルナもそろえ終わったところでした。そして、もう1つ、僕にはライトボウガンにひかれる大きな理由がありました。それは、村長クエストのシェンガオレンです。いよいよ登場した村長クエストのシェンガオレンに、僕は何度か挑み、敗れ続けていました。シェンガオレンは直接プレイヤーを狙って攻撃してくることはありませんから、敗れるといっても力尽きるというわけではなく、街を守りきれずに時間切れになっていたのでした。すごい弓で挑んでいますから、編集部の誰に聞いても攻撃力は十分なはずだと答えます。あの会心率があって、守りきれないのはおかしい、と。
そんな時も頼りになったのは陛下でした。電撃攻略本編集部のスーパーゲーマーです。「攻撃はがまん」という啓示のようなお言葉で、僕をここまで導いてくださった陛下がおっしゃるには、弓には適正な距離というものがあるのだそうです。矢が撃ち出されてから、いつ(どれだけ飛んでから)敵に当たったかによって威力が変わるとのことでした。撃ち出されてすぐと、しばらく飛んでから当たる。この2つでは、威力が大きくない、適切な距離で敵に当てることができていないから、弓で戦っていることの意味が薄らいでいるのではないかというお話でした。
それは難しそうだ……。
ちょうどいい距離を保って、その位置に回り込んで引き絞って、弓で攻撃し続ける。実はまだ試してみたことはないのですが、それは僕には至難の業に思えました。引き絞りながら走るだけでもまだ慣れないのに、そんな器用に立ち回れるとは思えない。そんな悩みを抱えていた時に、ライトボウガンというお言葉です。なるほどライトボウガンであれば、攻撃はしやすいに違いないし、もしかしたらより安全かもしれない。よくわからないまま、僕は「ライトボウガン、ライトボウガン」とつぶやきながら、PLAYSTATION AWARDSの会場を後にしました。
(第2回に続く)
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